リトープス(Lithops)は、ギリシャ語の Lith (石) と ops (外観) の2つの語からなる複合語で、動物の食害から身を守る為に 周りの小石に擬態している事から名付けられた属名です。 これらの小石は産地によって様々な色彩を持ち、 ジャスパーや瑪瑙、そして石英類など研磨すると装身具になるような貴石なので、 それに擬態したリトースは大変美しく”生ける宝石”と言われています。 ~生ける宝石リト―プス 書:島田康彦 ~ から引用しています。 リト―プスは南アフリカ、ナミビア、ボツワナの一部の乾燥地帯に自生している為、 一対の葉は高度に多肉化しています。 他の多肉植物と比べると水をあまり必要としない植物です。 基本は年間を通して常に乾燥ぎみにする事が大切で、 日当たりが良く(季節によっては遮光する)風通しの良い場所で管理します。 リト―プスの1年は独特の生活リズムがありますので、 周期に分けて育てていきましょう。 *********************************************** 【第1シーズン 9月頃~11月頃】 *地域により多少前後します。 最も生育が旺盛な時期であり、お花を咲かせる時期にあたります。 夏の間遮光していたカンレ―シャも10月頃には取り外し 十分に陽光を与えましょう。この時期の水遣りは月に2~4回ぐらいです。 【第2シーズン 12月頃~3月頃】 この時期のリト―プスは生育が止まったかのように見えるのですが、 内側では新しい葉が育っていて新旧交代の時期でもあります。(いわゆる脱皮の時期です) この時期は水分を多く必要としないので、水遣りは月1~3回を目安にします。 水を多く与えすぎると丈高く育ったり異常脱皮をするので 早目に脱皮するように乾燥気味に栽培します。 【第3シーズン 4月頃~5月頃】
4月に入ると脱皮が完了する時期になります。
5月いっぱいまでは新葉が生育する時期になるので お水は月に2回ほど与えます。 地域にもよりますが、気候によっては5月真ん中ぐらいから 気温が上がりどんどんムシ暑くなってきますので そろそろ遮光していきます。 【第4シーズン 6月頃~8月頃】 夏季休眠時期に入ります。休眠ではありますが、 頂面から光線を取り入れて光合成を行っていて、 中では次の世代の葉を形成しています。 30%程度の遮光をし、お水を少し与える場合は 夕方に与えるようにします。 基本この時期はお水をほとんど与えません。
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